最近のPC向けディスプレイは入力端子が豊富でDVI, VGA, そしてHDMI端子が装備されていることがほとんどですが、古いゲームやビデオデッキなどの外部出力に利用されている端子はそのほとんどがRCA端子(黃赤白のコンポジット端子)です。また、現在のBDプレイヤーなどには必ずといいていいほどRCA端子とそのケーブルが付属されているためか、今のテレビには通常このRCA端子が搭載されているかと思います。ですが、2014年から著作権保護されたコンテンツのアナログ出力が制限されるため、2014年以降次第にこの端子はプレイヤー・テレビ共に消えていくことになるのではないかと思います。そこで、今回は私がゲーム機→PC向けディスプレイに接続する際に利用している機器、またその接続方法についてご説明します。
早い話が、これから”昔のゲームがやりたい!”と思ってテレビの裏を見てみたところ”接続する端子がなくてゲームが出来ない”ってことが起きた場合や、今あるディスプレイでゲームがしたいって場合の解決方法の一例です。
1,まずは、ディスプレイ側に搭載されている端子を確認します。お使いの機種の取扱説明書を確認されるか、ディスプレイを直接確認して搭載されている端子を確認しましょう。最近のディスプレイやテレビにはおそらくHDMI端子が搭載されていると思いますが念のために確認します。ここでは私が利用しているディスプレイ(FS2333)とニンテンドーゲームキューブでの例を紹介しますが、おそらくその他のディスプレイでも接続可能なはずです。
2,RCA端子→HDMIへのコンバータを用意します。ここでは参考として私も利用しているTSDrena社製のHAM-CCHIBPをご紹介します。実際の商品はなかなか高級感あるパッケージで届きます。価格は結構しますが、付属品が豊富(USBAオス端子→USBminiB端子変換ケーブル、ACアダプタ)なので、用意するのはゲーム機→RCA端子変換ケーブルとHDMIケーブルだけです。
届いた時に入っていたパッケージ。つや消しのそれなりに高級感があるパッケージです。(パッケージをもっと簡易包装にして安くせよ!と言いたいかもですが^^;)
パッケージは磁石でくっつくよくある仕様です。
3,HAM-CCHIBPととゲーム機をRCA端子で接続し、ディスプレイとHAM-CCHIBPをHDMIで接続します。
裏側はこのように青いLEDが点灯します。青色LEDと搭載した商品は色が眩しいほど強いことがありますが、こちらの商品は大丈夫なようです。
表側はロゴと製品番号等が書かれています。
側面にはUSBminiB端子(電源入力用)と720P/1080P切り替えトグルスイッチがついています。これで1080P入力に対応していないディスプレイにも対応出来ます。
4,ゲーム機本体の電源を入れ、ディスプレイ側の入力をHDMIに変更します。
今となっては懐かしいゲーム機、ニンテンドーゲームキューブです。
5,通常ならば、画面上にゲーム画面が表示されるはずです。
大乱闘スマッシュブラザーズDXのタイトル画面。これをご覧いただくとお分かりいただけるかと思おいますが、本来4:3で表示されるはずの映像が、16:9の1920×1080のディスプレイサイズに拡大されて表示されてしまっています。残念ながら、FS2333では映像を4:3の左右黒帯付きの映像にすることはできませんのでこのようにフルサイズでの表示になってしまいます。どうやらHAM-CCHIBPには、4:3の映像を左右黒帯の映像に変換して出力する機能はないようです。ゲームをプレイする上では致命的な欠点なのかもしれませんが、ディスプレイ次第で正常な表示が可能かもしれません。
(C)2001 Nintendo/HAL Laboratory, Inc.
Characters(C) Nintendo/HAL Laboratory, Inc./Creatures Inc./GAME FREAK inc./APE inc./INTELLIGENT SYSTEMS
6,参考までに、最後にこの製品の欠点を上げたいと思います。
- まずは、上記でも示したように、今回の組み合わせでは16:9の横長の映像になってしまいました。
- 殆どの場合は綺麗にインターレス→プログレッシブ変換が綺麗に出来ますが、一部のケースで完全に解除できないようです。
クリックして拡大してもらえると更に良くお分かりいただけるかと思いますが、髪の先端部分にコーミングノイズと思われるノイズが発生してしまっています。
©Nintendo
参考までに、動画で見るとこんなかんじで更に良くわかります。(可能であれば720Pや1080Pで御覧ください)
©Nintendo
ここは雨が降っているシーンなのですが、雨の降っているところが典型的なコーミングノイズが発生してしまっています。
©Nintendo
- S端子がないので、若干映像がぼやけて映ってしまう事がある。
以上で終了です。