光学ドライブ、最後に使ったのはいつですか?
現在、MacBook ProのRetianaモデル以外にはCD/DVDの読み書き可能な光学ドライブが標準で搭載されています。AppleはMacBook Airを発売してからというものの、光学ドライブはもちろんのこと、HDDをSSDに変更するなどMacBookシリーズから次々と回転するものを排除してきました。現在のモデルでは回転するものは静かなファンぐらいです。
さて、ここで質問です。あなたが光学ドライブを最後に使ったのはいつか覚えていますか?私はといえば、最後に内蔵の光学ドライブを使ったのはおそらく半年ほど前で、ほとんど使っていないため、もはやただのおもりでしかありません。内蔵の光学ドライブの他に、USB接続のより高速で駆動音のより静かなBDに対応したポータブル工学ドライブや、より高速な外付けドライブを所有しているのでせっかくなのでHDDに換装してみることにしました。
光学ドライブをHDDに換装する前に
光学ドライブを換装する前にいくつか注意しておく点があります。
・取り外した光学ドライブは別途外付けケースを使うことで外付けドライブとして利用できますがApple標準の”DVDプレーヤー.app”は利用できなくなります。少なくともそのままでは。
・バッテリーの持ちや、消費電力に悪影響を及ぼす可能性があります。
・第三者がディスク挿入口に無理やりディスクを挿入しようとした結果、ディスクが破損し、それによりトラブルが発生するかもしれません。
・その他のモデルでは換装ができない・交換したHDDが動作しないかもしれません。
用意したものとか
・MacBook Pro Mid2009 13inch
・HDD2つ
・Seagate製 ST750LX003
・メイン環境。7200rpmでSSHDなのでHDDに比べると高速です。
・OS X Mavericks, Windows 7, Recovery HDがインストール済
・Western Digital製 WD7500BPVT
・サブ環境。5400rpmで基本的に非常時用の環境。
・OS X Mavericks, Windows 7, Windows XP, Ubuntuがインストール済
・光学ドライブのある場所にHDDをマウントするためのキットです。取り付け時に、一箇所ネジ穴がダメになっており、しっかりと締まりませんでしたが、一応固定はできたので私はよしとしましたが、質が高い商品とは言えないかもしれません。転送速度等は全く問題ありませんでした。
・取り出した光学ドライブをUSB接続の外付けドライブとして使うために利用します。ネジ穴の位置が違うのでネジが一箇所でしか止められなかったり、ちょっとはみ出たりしますが、そういうのが気にならない人向けです。
取り付けについて
取り付けの仕方については、今回は書かないことにします。私が買ったものには説明書はついていませんでしたが、なん箇所かネジを外して光学ドライブを外し、後はマウンタにHDDをセットして外した時と逆の手順を行うだけです。手順時代は非常に単純で簡単なのですが、MacBook Proを分解して取扱説明書に記載がない作業(つまり保証対象外)を行いますので、何かあっても自己責任で対処できる方のみがトライすべきだという思いもあり、今回は詳細な手順を書きません。ご相談はよろこんでお受けしますが。
換装してみて
光学ドライブをHDDに換装したことにより6種類のOSが起動できるようになり、色々と作業が捗るようになりました。また、750GBのHDDが2つで合計1400GBの容量を持ち歩くことが出来るようになり、色々と融通も効くようになりました。現行のMacはUSB 3.0が搭載されているのでおよそ5Gbpsの速度で外付けHDDと通信できますが古いMacBookではそれができません。今回はそういうこともあって換装してみました。
各OSのブートについて
すでにHDDの換装やパーティションの編集などを行ったことがある方はご経験あると思いますが、OSが起動しない、という問題です。OS Xはこういったことで起動しなくなることは殆ど無いのですが今回の換装でも起動しなくなることはありませんでした。と残るはWindowsです。こういったことを行うとかなりの確率でWindowsは起動しなくなります。Windows7はインストールディスクからスタートアップ修復を行うことで起動できるようになりますが、Windows XPは今回修復できませんでした。(Windows7を修復するためのスタートアップ修復ですので当然なのですが)
今回はbcdeditを使ってbootするデバイスの指定をしなおしてあげれば起動するようになりましたのでその手順をご紹介します。
1, スタートアップ修復からコマンドプロンプトを起動します。
2, 次のコマンドを入力します。
X:¥ > bcdedit
3, ずらーっと現在のBCDストアの情報が表示されると思います。identifierの値が{ntldr}のdeviceの値がUnknownや明らかに変な値になっていませんか?もしそうなら4へ。
4, 次のコマンドでBCDストアの{ntldr}の値を変更します。ご使用の環境によって値が多少変わりますので各自の環境に合わせた値を入力してください。
[変更例]
bcdedit /set {ntldr} device “partition=D:“
5, 上記のD:の値は環境によって異なりますが、どうしてもわからない方は、コマンドプロンプトをもう一つ起動し、notepadと入力してメモ帳を起動→開くからWindowsXPがインストールされているパーティションのドライブレターを値をD:の値と入れ替えて入力してください。
6, この作業でも起動しない場合はWindowsXPのブートローダ側か、XPのOS自体に問題がある可能性があります。WindowsXPに付属のCD等で修復を試みられると良いかもしれません。