少し前に、TemporaryなRootをとってShell rootを取得し、フォントを変更する手順を書きましたが、twitter上で@goroh_kun氏によるrootkitが結構前から公開されていましたので今回はその使い方についてざっくりと説明しようと思います。作業を始める前に以下の注意書きをよくよくお読みください。
1,自己責任で行ってください。何が起きても私は知りません。責任も一切取りません。
2.最悪文鎮化するかもしれません。
3,この説明はdocomo Smart Phone LYNX 3D SH-03C(Android 2.1)用です。
4,不具合があります。rooted中は「携帯電話」として使用する事は厳しいと思います。
5,成功した場合は簡単にもとに戻すことができます。(ただし保証はありません)
6,私はこのrootkitの作者ではありません。つまり、技術的なサポートには限りがあります。
2011年6月13日追記
2.1の状態でpsneuter等で一時root取得後、空の/data/local.propをつくっておくと2.2へアップデートした後も比較的楽にrootを取ることができます。goroh_kun氏による2.2用のrootkitの操作手順については今週末あたりにまとめようと思います。また、使ってみたところ2.2用のrootkitは目に見える不具合はないようです。
残念ながら空の/data/local.propを作らずに2.2にアップデートしてしまった場合や、空の/data/local.propを作成したもののオールリセットしてしまった場合はgoroh_kun氏の2.2用rootkitは使えないようです。
2.2へのアップデートがまだの方はアップデートする前に/data/local.propを作成しておくのを強くおすすめします。
/data/local.propが無い方は、goroh_kun氏のis03breakを使うと一時rootが取れますので/data/local.propを作成することができます。その手順も今週末にまとめようと思いますが、確実に一時rootが取れる保証は一切ありません。また文鎮化する可能性も高いと思います。
<<既知の不具合>>
1,音が出なくなります。(ミュージックプレイヤー等も使えません)
2,動画が再生できなくなります。
3,プリインのカメラアプリが挙動不審になります。(おそらく利用不可能です)
4,バイブレーションが動作しなくなります。
5,/system以下等特定の場所には変更を加えられません。
6,その他いろいろおかしくなるかもしれません。
以上の文章を10回以上音読して内容が完璧に理解できた方は次の手順通り作業を進めてください。またAndroid SDKがインストール済みで、パスが通っていることが大前提で話を進めます。やり方はこちらなどが参考になると思います。
<<手順>>
1,以下のツールを集めます。
・SuperOneClick v1.9.1(入手はこちらかこちら)
・sh03c_rootkit0506.zip(入手はこちら)
・念のためSH-03CにTerminal Emulatorを入れておきましょう。(入手はこちら)
2,SuperOneClick.exeを起動し、Shell Rootをクリックします。
3,コマンドプロンプト(Windows)かターミナル(Linux/Mac)を起動します。
4,以下のコマンドをタイプしていきます。
C:\Users\UserName>adb shell
# //左のように#と表示されればShell rootが正しく取れています。
Control + Cを押して中断します。
C:\Users\UserName>cd [展開したsh03c_rootkit0506フォルダのパス]
※以下、入力部分(>より右側)のみを記述します。(readme.txtより引用+加筆。)
readmeのやり方ではなくこちらのやり方で実行してください!
adb push data_local /data/local
adb shell chmod 755 /data/local/autoexec.sh
adb shell chmod 755 /data/local/psneuter
adb shell chmod 755 /data/local/adbarm
//しばらく待ちます。(転送が終わるまで)
adb shell “cat /data/local/local.prop > /data/local.prop”
//最後にSuperuser.apkをインストールします。
adb install Superuser.apk
adb reboot //Androidを再起動します。手動でももちろんOKです。
5,以上で作業は終わりですが、念のためIS03 root switchも入れておきましょう。使い方については割愛します。
<<アンインストールについて>>
1,Android SDKのadbを使う方法
adb shell
#rm /data/local.prop
#rm -frv /data/local
#reboot
2,Terminal Emulatorを使う方法
$/dev/su
#rm /data/local.prop
#rm -frv /data/local
//端末を手動で再起動してください
3,その他
ちなみに/data/localフォルダの削除は必須ではありません。通常は/data/local.propの削除だけでも問題ありません。
<<必要に応じてroot、Unrootする方法>>
/data/local.propを適当にリネームします。やり方は次のとおり。
1,Android SDKのadbを使う方法
adb shell
#mv /data/local.prop /data/local.prop.bak
#reboot
2,Terminal Emulatorを使う方法
$/dev/su
#mv /data/local.prop /data/local.prop.bak
//端末を手動で再起動してください
3,再度root化する場合
Android SDKのadbで
adb shell
#mv /data/local.prop.bak /data/local.prop
#reboot
<<何かおかしい場合は・・・>>
まずは/data/local.propを削除して再起動しましょう。
それでもダメならオールリセットするか諦めましょう。
<<文鎮化した場合は・・・>>
adbが使えるなら/data/local.propを削除しましょう。それでもダメならもう高級な文鎮として利用しましょう。
<<root後、adbが動かなかったりとかスクリーンショットが取れない場合は・・・>>
USBデバッグのチェックを一度外してからもう一度付けてみましょう。
以上で説明は終わりです。みなさんのお手元のSH-03CをRooted Phoneにすることができたでしょうか?
この機種、Androidの中では安定性など特に高くて良い機種だとは思いますが、2.2へのアップデートは一体いつ来るんでしょうか。。。